皆さんこんにちは、設計工務部の柴です。
前回「断熱等性能等級」についてお話しましたが、今回はその時に「地域ごとにUA値の数値が定められている」と言ったことについてもう少し詳しくお話します。
「省エネ基準地域区分」というもので、1地域~8地域までの区分があります。1地域が最も厳しい区分で数字が小さいほど厳しい区分となります。
長野県は2~5地域に属しており、各市町村でどの地域区分なのかは明確に区切られています。殆どは3又は4地域で2地域と5地域は長野県の中では少ないです。

一番基準が低い8地域は沖縄や鹿児島県の一部地域が含まれています。これまでUA値が評価の基準になっていましたが、8地域では、「ηAC(イータエーシー)値(冷房期の平均日射熱取得率)」というものが評価の対象になります。
これは「太陽からの日射熱の屋内への入りやすさ」を示すもので、4地域より上の地域はこのηAC値は断熱等級の評価には含まれません。
このUA値とηAC値の基準値を地域ごとに分けて評価の基準としているものが「省エネ基準地域区分」です。この区分は明確に分かれているので、場合によっては同じ性能の建物を2軒並べて建てたとしても断熱等級が違ってしまうということもあります。
なので、省エネ検討は1物件ごとに行っています。